iPhoneからWindows10への一括200GB以上のFileをエラー発生せずに転送できましたので対処方法及び原因を紹介します。
事象
事象概要
iPhoneまたはiPadなどのiOSからPC(Windows、ChromeOSなど)へのFileを転送中に『このデバイスに到達できません』や『システムに接続されたデバイスが機能していません』のエラーが発生し転送できない。
事象詳細
転送元端末 | iPhone12、iPhoneSE 3世代、iPhoneX、iPad Air2 |
---|---|
転送元OS | iOS11~iOS15 |
転送元ポート | Lightning |
転送先端末 | 自作PC、UX21E、C101PA |
転送先OS | Windows11、Windows10、Windows7、ChromeOS |
転送先ポート | USB2.0、USB3.0 |
転送先ストレージ | SSD、HDD |
iTunesの有無 | 無(未インストール) |
USBドライバの有無 | 有(Apple Mobile Device USB Driver) |
転送時のケーブル | 純正、MFi認定のcheero社製 |
事象① | File単体で500MB以上の場合に頻繁に発生 |
事象② | 転送Fileが合計30GB以上の場合に頻繁に発生 |
エラー内容① | このデバイスに到達できません |
エラー内容② | システムに接続されたデバイスが機能していません |
原因
iOS11以上のiPhoneまたはiPadの写真設定によるエラー頻発。設定内にあるMACまたはPCに転送が自動(自動的に写真とビデオを互換性のあるフォーマットで転送)になっていることにより転送中のフォーマット変換時に発生。
iOS11以上のiPhone 7/7 Plus、iPhone 8/8 Plus、iPhone X/XS/XS Maxのカメラでは高圧縮のHEIF、HEVC(H.265)と新しいフォーマットが採用されています。HEIF/HEVC形式を使用することで従来のJPEG/H.264形式よりも写真や動画のデータサイズを小さくすることができますが、アプリやパソコンとの互換性に問題がある場合はJPEG/H.264形式に変更することができます。
対処方法
設定 → 写真 → MACまたはPCに転送 → 元のフォーマットのままを選択。
※『このデバイスに到達できません』や『システムに接続されたデバイスが機能していません』のエラーが発生後にiPhoneまたはiPad再起動していない場合は再起動が必要です。
転送方法
①対処後、iPhoneまたはiPadとPCをLightningケーブルを使用して接続。
②iPhoneまたはiPad側に『このデバイスに写真やビデオへのアクセスを許可しますか?』と表示されるので許可を選択。
※iTunesをインストールしている場合はパスワードを求められる可能性があります。
③PCから直接、DCIM配下にアクセスしデータをコピーする。面倒な場合DCIM配下をすべて選択してコピーも可能。
iPhoneの場合:『 PC\Apple iPhone\Internal Storage\DCIM 』配下のフォルダ内にデータが格納
iPadの場合:『 PC\Apple iPad\Internal Storage\DCIM 』配下のフォルダ内にデータが格納
※Windowsフォトを使用してもインポート可能ですが、OS依存のソフトより直接コピーをおすすめします。
その他対処方法
上記対象方法で改善されない場合は以下の可能性も考えられます。
・USBドライバが不安定の可能性があるため、Apple Mobile Device USB Driverを再インストールする
・Lightningケーブルの劣化などの可能性があるため、別のLightningケーブルを使用する
・転送先のポート劣化可能性があるため、別のポートを使用する(TypeCポートがあれば試してみる)
まとめ
上記対処方法にてiPhoneXからWindows10への一括200GB以上のFileをエラー発生せずに転送できました。転送先OS(Windows10、Windows7、ChromeOS)、転送先ポート(USB2.0、USB3.0)、転送先ストレージ(SSD、HDD)を変えて試しても問題なく『 File単体で500MB以上 』及び『 転送Fileが合計30GB以上 』のFileを転送できました。
また、ChromeOSはiTunesのインストールができませんが、iPhoneまたはiPadとの接続時にUSBドライバがインストールされるようでiTunesがなくても問題なく転送可能です。
今回の内容を一覧にまとめた表は以下になります。
転送元端末 | iPhone12、iPhoneSE 3世代、iPhoneX、iPad Air2 |
---|---|
転送元OS | iOS11~iOS15 |
転送元ポート | Lightning |
転送先端末 | 自作PC、UX21E、C101PA |
転送先OS | Windows11、Windows10、Windows7、ChromeOS |
転送先ポート | USB2.0、USB3.0 |
転送先ストレージ | SSD、HDD |
iTunesの有無 | 無(未インストール) |
USBドライバの有無 | 有(Apple Mobile Device USB Driver) |
転送時のケーブル | 純正、MFi認定のcheero社製 |
事象① | File単体で500MB以上の場合に頻繁に発生 |
事象② | 転送Fileが合計30GB以上の場合に頻繁に発生 |
エラー内容① | このデバイスに到達できません |
エラー内容② | システムに接続されたデバイスが機能していません |
原因 | 写真設定内にあるMACまたはPCに転送が自動 |
対処方法 | 写真設定内にあるMACまたはPCに転送を元のフォーマットのままに変更 |
転送方法 | DCIM配下のフォルダまたはデータを直接コピーする |
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