
会議の議事録作成やイベントでの情報収集など、音声を記録しておきたい場面は意外と多いものです。
録音するだけならスマートフォンでも十分ですが、その内容を聞き返して整理したり、資料にまとめたりする作業には時間がかかります。
今回紹介する「Comu Action Pro」は、録音した音声の文字起こしや要約だけでなく、AIによる資料作成や外部サービスとの連携にも対応した、約51gのコンパクトなAIボイスレコーダーです。
実際に数名の会議から数百人規模のイベントまで使用したほか、音声で簡単な製品レビューを行い、AIによるスライド作成も試してみました。
今回は、仕事での議事録作成やガジェットイベントでの活用を中心に、実際に使って感じたメリットや気になった点を紹介していきます。
Comu Action Proの大きな魅力は、文字起こしや要約の基本機能を無料で利用できることです。
さらに、録音して終わりではなく、AIによる資料作成や外部サービスとの連携にも対応しています。
実際に数名の会議から数百人規模のイベントまで使用しましたが、実用上は問題ありませんでした。
基本情報/内容物
パッケージには、本体のほか、USB-Cケーブルやスマートフォンへの取り付けに使用するマグネットリング、説明書類などが用意されています。
| 製品名 | Comu Action Pro |
|---|---|
| 型番 | TN20 |
| サイズ | 91 × 60 × 5.5mm(一部7.5mm) |
| 重量 | 約51g |
| ディスプレイ | 0.95インチ AMOLED |
| マイク | 4×MEMS+1×VPU+指向性マイク |
| ストレージ | 16GB |
| バッテリー | 1,000mAh |
| 連続録音時間 | 約70時間 |
| 充電時間 | 約2時間 |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 接続方式 | Bluetooth LE / Wi-Fi |
| 対応言語 | 113言語(アプリ経由) |
| カラー | ブラック / シルバー / チェリーレッド |
外観/デザイン
ブラックカラー



ブラックは、落ち着いた色味とマットな質感が特徴です。
本体上部のディスプレイ部分もブラックで統一されており、全体的にまとまりのあるデザインとなっています。
光の当たり方によってグレーにも見える色合いで、ビジネスシーンでも使いやすい印象です。
正面にはComuのロゴがさりげなく配置されており、背面もシンプルな仕上がりです。
上部には0.95インチのディスプレイと録音ボタン、AI専用ボタンが配置されています。
本体だけで録音の開始・停止や録音状態の確認ができ、AIへの音声指示にも対応しています。
ただし、AIへの指示後はComuアプリを開いて操作を進める必要があり、本体だけでは完結しません。




側面は薄く、下部には充電やデータ転送に使用するUSB Type-Cポートが配置されています。
充電はUSB Type-Cケーブルを直接接続する方式です。
また、MagSafe対応のiPhoneなどにマグネットで吸着できる点も特徴です。
付属の磁気リングを使えば、MagSafe非対応のスマートフォンなどにも取り付けられます。ただし、マグネット吸着によるワイヤレス充電には対応していません。
マイクは4つのMEMSマイクとVPU、指向性マイクで構成されています。
ブラック系のスマートフォンやノートPCとも合わせやすく、仕事用のガジェットとしても違和感のないデザインだと思います。
シルバーカラー



シルバーは、明るく清潔感のある色味とマットな質感が特徴です。
ブラックと比較すると柔らかい印象で、光の当たり方によってホワイトにも近い色合いに見えます。
本体上部のディスプレイ部分はブラックとなっており、シルバーとのコントラストが際立つデザインです。
正面のComuロゴも控えめで、背面を含めてシンプルにまとめられています。
ブラックは本体と操作部分に一体感がありますが、シルバーはディスプレイ部分がアクセントになっています。




側面もシルバーで統一されており、薄型のすっきりとしたデザインです。
USB Type-Cポートやマイクの配置、マグネット吸着などの基本仕様はブラックと共通です。
個人的には、シルバーのノートPCやホワイト系のデスク環境との相性がよいと感じます。
色選びで迷った場合、落ち着いた統一感を重視するならブラック、明るいデザインを好むならシルバーがおすすめです。
なお、カラーバリエーションにはチェリーレッドも用意されていますが、今回紹介している実機はブラックとシルバーの2色です。
サイズと重さ


Comu Action Proの本体サイズは91 × 60mmで、カードに近いコンパクトなサイズ感です。
基本部分の厚さは5.5mmで、上部の操作部分も含めた最大厚は7.5mmとなっています。
カードよりひと回り大きいサイズですが、スマートフォンの背面に取り付けて持ち歩けるほどコンパクトです。
一方、上部の操作部分には厚みがあるため、完全にフラットな形状ではありません。
重量はメーカー公表値で51g。実際にスケールで測定したところ、51gでした。
バッグのポケットや小さなポーチにも収納しやすく、普段の持ち物に追加しても負担になりにくい重さです。
使用感
Comu Action Proで注目したいのは、録音した内容をその後の作業にどこまで活用できるかという点です。
今回は文字起こしや要約に加え、音声レビューからの資料作成も試しました。
また、外部サービスとの連携や、実際の会議・イベントでの使い勝手についても紹介していきます。
文字起こしから要約まで無料
Comu Action Proは、録音した音声の文字起こしやAIによる要約といった基本機能を無料で利用できます。
AIボイスレコーダーは本体価格だけでなく、月額料金も気になるところ。基本機能を無料で利用できるのは大きな魅力です。
私の場合、仕事で会議や打ち合わせをする機会が多く、議事録や決定事項の整理に時間を取られることも少なくありません。
単純に録音するだけならスマートフォンでも十分ですが、重要なのは録音した後の作業です。
Comuアプリでは、録音した音声を再生しながら文字起こしを確認できます。さらに、AIによる要約や重要なポイントの整理にも対応しています。
例えば議事録では、何を話したかだけでなく、何が決まり、誰が何をするのかを整理することが重要です。
こうした作業をAIに任せられれば、議事録作成の手間を減らせます。その分、本来の業務に時間を使えるようになります。
一方、AIによる文字起こしには誤認識もあります。専門用語や固有名詞、決定事項については、元の音声と照らし合わせて確認する必要があります。
なお、認識精度は言語設定や録音環境によって変わる可能性があります。文字起こしの精度を高めるため、使用する言語に合わせてアプリの設定を確認しておくと安心です。
無料の範囲や利用上限は、変更される可能性があります。最新の条件はメーカー公式ページ(記事公開時点で確認)をご確認ください。
連携も強み



Comu Action Proの特徴として注目したいのが、外部サービスとの連携機能です。
仕事で使うGmailやOutlook、Googleカレンダー、Google Tasksなどに対応しているほか、Zapierを利用した連携も用意されています。
主な連携先と利用条件は以下のとおりです。
| 連携先 | 利用条件 |
|---|---|
| Gmail / Outlook | Comuアプリ内で接続 |
| Googleカレンダー / Outlookカレンダー | Comuアプリ内で接続 |
| Google Tasks / Microsoft To Do | Comuアプリ内で接続 |
| Notion / Slack / Dropbox / Box | Zapierのアカウントと連携設定が必要 |
| API / Webhook / Agent Skills | 開発者向け機能 |
Zapierは、異なるWebサービス同士を連携させ、作業を自動化できるサービスです。
無料プランもありますが、利用できるタスク数や機能には制限があります。
個人的に重要だと思うのは、文字起こしや要約を作成した後の情報の扱いです。
例えば、会議で決まったタスクをAIで抽出できても、別の管理ツールに手作業で転記するのであれば、まだ作業が残っています。
普段から業務改善やAIの活用を考えていることもあり、こうした情報を普段の業務フローにつなげられる点には魅力を感じます。
また、開発者向けの画面にはAgent SkillsやAPIキー、Webhookなどの項目も用意されています。
将来的には、こうした仕組みを活用し、複数のAIやサービスを組み合わせた運用にも期待したいところです。
とはいえ、連携できることと、連携してよいことは別だと考えています。
個人の活動でも企業での利用でも、どの情報をどこまで外部サービスに共有するか、慎重に考える必要があります。
特に企業の場合、会議には社内情報や取引先情報、個人情報などが含まれることもあります。
そのため、社内規程や情報セキュリティのルールを確認し、連携先のアクセス権限やデータの取り扱いまで把握することが重要です。
個人での利用についても同様です。便利だからといって、すべてのサービスを連携する必要はありません。
まずは必要な連携に絞り、用途に応じて範囲を広げていくのがよいと思います。
録音した情報を次の作業につなげられるか。そして、安全に運用できるか。
個人的には、利便性と情報管理のバランスも含めて、AIを活用していくことが重要だと考えています。
音声での簡易レビューもしてみた



Comu Action Proを使って、製品の特徴や使用感について音声で簡単なレビューをしてみました。
普段はブログ記事を書く際に文章を考えながら進めていますが、今回は少し違う方法を試しています。
まずは自分が思ったことや感じたことを、そのまま音声で話してみました。
録音時間は約13分。デザインやマイク、文字起こし機能などについて、普段の会話に近い形で話しています。
録音した音声はComuアプリで文字起こしされ、AIによる要約では製品の特徴や使用感などが項目ごとに整理されました。
話した内容が文章としてまとまるので、ブログ記事の下書きや構成を考える際にも活用できそうです。
ただし、文字起こしでは一部の単語に誤認識が見られました。
特に製品名や専門用語などは、正しく認識されているか確認が必要だと感じます。
さらに、音声レビューの内容をもとに、AIスライドの作成も試してみました。
今回は「comu AIボイスレコーダー音声レビューから1枚のスライド作って」と指示しています。
すると、プレゼンテーションの目的を選ぶ画面が表示されました。
機能評価など、用途に合わせて内容の方向性を指定できるのは便利です。


指示を進めると、まずスライドのアウトラインが生成され、その後プレゼンテーション資料が完成しました。
自分が音声で話した内容から、文字起こしや要約だけでなく、スライドまで生成できるのは面白い機能です。

完成したスライドは「comu AIボイスレコーダーの実力」というタイトルで、文字起こしの特徴や外部サービスとの連携などが整理されていました。
ただし、今回は1枚のスライドに情報が詰め込まれており、そのままプレゼンテーションに使うには調整が必要だと感じました。
文字量を減らしたり、レイアウトを整えたりと、最終的な編集は必要です。
また、AIが生成した文章には、元の発言と異なる内容が含まれる可能性もあります。事実関係の確認は欠かせません。
個人的に便利だと思ったのは、文章を最初から考えるのではなく、まず音声で考えを整理できることです。
普段からガジェットの紹介記事を作成していますが、使って感じたことを音声で残し、AIで下書きや構成案にできれば記事制作も効率化できそうです。
もちろん、AIで生成された文章をそのまま使うつもりはありません。
自分の言葉や実際の使用感を加えて仕上げることが、ガジェット紹介では大切だと思っています。
AIに完成品を任せるのではなく、考えを整理するところを任せる。そんな使い方が自分には合っていると感じました。
数名会議~数百人集まるイベントでも使用してみた


Comu Action Proは、数名規模の会議から数十名、数百名が集まるイベントまで、さまざまな環境で使用してみました。
実際に使用した範囲では、いずれの環境でも実用上問題なく、録音した内容の文字起こしや要約を活用できました。
もちろん、参加人数が多いからといって、必ずしも録音環境が悪くなるわけではありません。
重要なのは、話している人との距離や周囲の騒音、マイクの設置場所だと思います。
仕事では会議中の発言や決定事項を後から確認できるため、議事録の作成やタスクの整理に役立ちます。
一方、個人的に便利だと感じたのが、ガジェットの発表会やイベントでの活用です。
新製品発表会に参加! https://t.co/CiHNPN1vgu
— Yuji / Gadget&Desk&3DP (@yuji_dlv) October 21, 2026
Boulies新製品発表会にて「Boulies Master Rex 2026」を体験!!
6Dアームレストに、寝られそうなくらいフラットになるリクライニングがすごい!!
ゆったりしたサイズ感だけど、シンプルで洗練されたデザインで、大きさを感じさせないのも◎ https://t.co/7jNAMpH2ga
— Yuji / Gadget&Desk&3DP (@yuji_dlv) October 22, 2026
イベントでは写真撮影をしながら、登壇者の説明や製品の細かな仕様までメモする必要があります。
Comu Action Proで音声を記録しておけば、撮影に集中しながら情報を残せます。
また、イベント終了後に文字起こしや要約を確認できるため、ブログ記事を作成する際にも便利です。
実際に数百人規模のイベントでも実用上問題なく使えたことから、大きな会場での情報収集にも活用できると感じました。
ただし、登壇者との距離や会場の音響、周囲の騒音などによって録音環境は変わります。すべての環境で同じ結果になるとは限りません。
使い勝手の面で便利なのが、マグネット吸着に対応していることです。
写真のようにMagSafe対応のiPhoneの背面に取り付けたり、磁気リングを使用してVAIOの天板に装着したりできます。
特にノートPCに取り付けておけば、デスク上のスペースを使わずに録音できます。
スマートフォンに装着すれば、別々に持ち歩く必要がなく、イベント会場でも荷物をコンパクトにまとめられます。
本体も約51gと軽量で、普段の持ち物に追加しても負担になりにくい点が魅力です。
まとめ
Comu Action Proを使ってみて感じたのは、AIボイスレコーダーの価値は録音や文字起こしだけではないということです。
仕事では、会議が終わってからの議事録作成やタスク整理にも時間がかかります。
個人的には、こうした作業をどれだけ減らせるかが重要だと考えています。
また、ガジェットイベントでは撮影に集中しながら音声を記録でき、ブログ記事の制作にも役立ちました。
一方、文字起こしの誤認識やAIが生成した資料の修正など、すべてを任せられるわけではありません。
外部サービスとの連携も、利便性だけでなく情報管理を考えて使う必要があります。
なお、会議やイベントで録音する際は、主催者のルールや参加者への配慮が必要です。社外秘や個人情報を含む場合は、録音の可否に加えて、保存先やAIによる処理についても確認しておきましょう。
AIを使うこと自体が目的ではなく、自分が本当に時間を使いたいことに集中できるか。
Comu Action Proは、そのための選択肢になる製品だと感じました。
こんな人に向いているComu Action Pro
Comu Action Proは、録音した音声をその後の仕事や日常生活に活用したい人におすすめです。
特に、次のような使い方を考えている人に向いていると思います。
- ✓会議の議事録作成や決定事項の整理を効率化したい人
- ✓録音した内容をAIで整理し、資料作成やタスク管理にも活用したい人
- ✓イベントやブログ制作など、写真撮影と情報収集を両立したい人
- ✓AIを仕事だけでなく、日常のアイデア整理にも取り入れたい人
実際に使ってみて、特に魅力を感じたのは録音後の作業につなげられることです。
また、仕事だけでなく、ガジェットイベントや記事の制作にも活用できる点が気に入っています。
Good point
- 約51gと軽量・薄型で、マグネット吸着にも対応
- 少人数の会議から大規模イベントまで実用的
- 文字起こし・要約の基本機能が無料
- AIによる資料作成や情報整理が便利
Bad point
- 文字起こしには一部誤認識がある
- AIへの指示後はアプリ操作が必要
- 一部の外部連携にはZapierの設定が必要
| 項目 | 評価(5段階評価) |
| コンパクト | (4.0/5.0) |
| 軽さ | (4.0/5.0) |
| デザイン | (5.0/5.0) |
| 便利度 | (5.0/5.0) |
| 総合 | (4.5/5.0) |









